FXとZEW景況指数
7月16日月曜日、東京市場が休場のなか前週の地合いを引き継いで、全体的に軟調な流れで始まり、ドル/円は122.09円で取引を開始。10時過ぎに新潟・長野で起こった大規模な地震を受けて円が売られる場面があり、ドル/円が122.17円まで一時上昇。またNZドル/円は朝方発表された第2四半期消費者物価指数の強い結果を受けて96円台へ上昇、豪ドル/円も堅調で同日106.54円と年初来高値を更新しました。午後はドル/円を中心に売りが強まり、ロンドン時間ドル/円は121.54円まで下値を拡大。NY時間、予想を上回る7月NY連銀製造業景況指数への反応は薄かったものの、その後新潟の原発で放射能物質を含む水漏れが発生との報道が伝わると、主要通貨で円売りが加速。特に加ドル/円がテクニカル的な要因で大きく買われ、116.30円台から117.06円まで急伸。ドル/円もいったんは122.07円まで反発しますが、中盤以降円売りが収束すると再び122円を割り込み121.88円で引けとなりました。FX取引、FX初心者、くりっく365、FX口座開設、FX資料請求  17日火曜日東京時間は材料薄から動意の乏しい展開。ドル/円が一時122.07円まで上昇するも戻り売りに抑えられて反落、その後は121円後半で小動きとなりました。午後はまずスイス5月小売売上高の強い結果を受けてスイスフラン/円が101.68円の高値を示現。夕方発表された英6月消費者物価指数および同小売物価指数がともに予想を上回る結果を示すと、ポンド/円も248.83円まで急伸。一方ユーロ/円は欧州勢参入後じり安で推移。独7月ZEW景況指数が2ヶ月連続で前月を下回り、ユーロ/円が若干下振れしますが下げ幅は限定的でした。NY入りに発表された米6月生産者物価指数(PPI)は予想を下回るも、コア指数が強い結果となり市場はドル買いで反応、さらに5月対米証券投資が予想を大幅に上回る1261億ドルの流入となり、ドル/円は122.40円の同日高値を示現。NYダウの1万4000ドル突破を受けて、クロス円も堅調に推移。ユーロ/円が168.68円と先週以来の高値をつけ、豪ドル/円も年初来高値を106.86円まで更新しました。  18日水曜日は朝方、米ベアスターンズがサブプライム関連取引で損失を出した自社傘下のヘッジファンド2社に対して、資産価値がほぼゼロになっているとの見解を示したことから、市場でリスク資産回避の動きが強まり、前日NY時間の円売りから一転してドル売り・円買いが加速。ドル/円は再び121円台へ下落、クロス円も軟調な展開となりました。午後もサブプライム懸念を背景にドル売り優勢の流れが続き、ドル/円は121.57円まで下値を拡大。一方豪ドル/円はスティーブンス豪州準備銀行(RBA)総裁が豪ドル高について「驚きでない」と述べたことから、106.96円まで高値を更新しました。ドル/円が122.50円手前で下げ渋ったことから夕方にはドルのショートカバーが強まり、ドル/円は再び122円を回復。英国金融政策委員会(MPC)議事録が公表されると、今月の利上げが6対3で決定されたことが明らかとなり、据え置き票が予想より多いことを材料に一時失望売りが入るも、ポンド/円の下げ幅は限定的で250円前後の水準を維持。ロンドン時間、加ドル/円はカナダ6月消費者物価指数が弱い結果となり116.50円付近へ下落。注目された米6月消費者物価指数はコア指数が+0.2%と市場の予想通りで、同時に発表された住宅市場の先行指標である同建設許可件数が10年ぶりの低水準に落ち込みましたが、市場の反応は乏しく引き続きドルが買われる展開に。ドル/円は122.28円まで同日高値を更新、また豪ドル/円も107円を突破し年初来高値を107.24円まで更新しました。しかしその後始まった下院議会証言でバーナンキFRB議長が、住宅市場の調整長期化の可能性やサブプライム問題の深刻さについて言及すると、市場はドル売りに反転。バーナンキ発言を受けて米10年債利回りも低下、ドル/円は再び122円を割り込んで一時121.60円台まで下値を拡大、しかし121.66円の安値をつけて下げ止まると、引けにかけて121円後半でもみ合う展開に。 FX  19日木曜日東京時間は米CPIやバーナンキ議長証言などのメインイベントを終えて、材料出尽くし感から動意の乏しい展開。ドル/円は121.70-122.00円のレンジで小動きとなりました。朝方NYで起きた爆発(地下蒸気パイプの爆発でテロとは無関係)による影響は限定的で、中国のGDPおよび消費者物価指数がいずれも強い結果を示すも市場は反応薄。ロンドン時間からようやくクロス円中心に動意が見られ、まずポンド/円が弱い6月小売売上高を受けて250円割れへ。一方ユーロ/円・オセアニア通貨は円売り再開で強含みとなり、ユーロ/円が168.50円を越えて上昇。豪ドル/円も年初来高値を107.36円まで更新しました。NY入りに発表されたカナダ卸売売上高および同国際証券取引高は強弱まちまちだったものの加ドル/円は117円台へ上昇。NYダウが反発して始まったこともクロス円買いを支え、ユーロ/円が168.78円と同日高値を示現。バーナンキFRB議長の上院議会証言では前日の内容が繰り返され市場への影響は限定的でしたが、その後の質疑応答で中国元の切り上げペースに失望感を表明、またサブプライムに絡む損失が500-1000億ドルにわたると発言。市場は再びドル売りで反応するも、ドル/円の下げ幅は限定的で122円前後の水準で底堅く推移しました。その後公表されたFOMC議事録では、住宅市場の減速が米景気にとって最大の下向きリスクであることが指摘されましたが、材料視はされずその後主要通貨はもみ合いに。 FX  20日金曜日は週末ながら前日の地合いを引き継ぎ、ドル/円を始め堅調にスタート。特にオセアニア通貨が強くNZドル/円が97円台に到達。ドル/円も122円前半をじり高で推移、夕方には122.44円と今週高値を更新しました。またポンド/円が250.50円の抵抗線を越えて上昇、その後発表された英第2四半期GDP(速報値)の強い結果を受けて251円を突破しました。しかしNY時間に入ると流れが急転し、円が主要通貨に対して急騰。NY序盤、前日14000ドル台で引けたNYダウが前日発表の主要企業決算を嫌気して大幅に反落して始まり、一方で米格付け会社S&Pが欧州の債券担保証券(CDO)の格付けを引き下げたことや欧州系ヘッジファンドが巨額損失を出したとのウワサもあって、リスク資産回避の動きが強まり米10年債利回りが急低下。市場ではドル売り・円買いが殺到し、ドル/円は120.85円まで急落しました。一時251円台をつけていたポンド/円も249円割れを起こし、ユーロ/円は167円前半まで下落。引けにかけて取引が薄くなると戻りも鈍くなり、ドル/円は前週比80銭安の121.19円で取引を終了となりました。先週のバーナンキFRB議長の議会証言では目立った発言はなかったものの、住宅市場減速の長期化やサブプライム問題の深刻化について言及、またFOMC議事録でも住宅市場の減速が米景気にとって最大の下向きリスクであるとの指摘があり、米景気減速懸念の根強さを改めて確認する形になりました。こうしたドル安の流れを受けてドル/円は週末20日、先々週に続いて121円割れを起こし、クロス円もNYダウ下落やリスク資産回避による円買いを受けて大幅反落しました。サブプライム問題や株式・債券市場の混乱が収拾するまでは、上下に神経質な相場展開が続きそうです。  今週は米住宅市場関連の指標が先週に続いて発表予定で、25日に6月中古住宅販売件数が、翌26日に同新築住宅販売件数の発表があります。いずれも前月を下回る市場予想となっているため、米住宅市場への不安が再燃している中、指標の下振れに注意が必要です。また26日に前月大きく下振れた米耐久財受注が、週末27日には米第2四半期GDP速報値の発表があります。こちらも結果が弱含むと市場が経済成長の鈍化を織り込む動きが強まるため注意したい。FX  ユーロ圏指標では26日の独7月IFO景況指数がメインですが、先週の弱いZEW景況指数を受けて市場では2ヶ月連続の低下を見込んでいます。またオセアニア圏では25日に豪州第2四半期消費者物価指数(CPI)の発表があります。前回豪州準備銀行(RBA)のインフレターゲット上限の3%を割り込んだことを受けて、5月の利上げが先送りになったいきさつがあり、年内利上げの可能性を探る上で注目されます。26日にはニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利発表がありますが、16日の第2四半期消費者物価指数が予想を上回ったことを受け、市場ではRBNZが追加利上げを行うとの見方が強まっています。しかしRBNZが利上げを実施しなかった場合に、失望売りが入るリスクも念頭に置きたい。 ドル/円は先週末の急落で121.50-122.50円のレンジを下抜け、120.85円まで安値を更新し、下値不安を残して週の取引を終えました。3月5日安値から6月22日高値の38.2%押しにあたる120.70円はまだ破られていないため、下落局面ではまずこの水準の攻防に注目です。また90日移動平均線や26週移動平均線が通る120.70-120-50円ゾーンが破られると、200日移動平均線の通る119.60円まで下値を試される可能性もあるので注意したい。上値はまず122円台の回復が目指されますが、6月11日以降の高値圏であり21日移動平均線の通る122.40-60円ゾーンでは上値抵抗が予想されます。今週の予想レンジは120.00-123.00円。先週ユーロ/円は169円を手前に上値の重い展開となり、週末には6月13日以来のトレンドラインを大きく割り込み167.17円まで下値を拡大。オシレーター系指標は下降傾向にあり、下値は11日安値166.48円が次に試されますが、大幅な調整を受けるとボリンジャーバンドや13週移動平均線の通る165円前半まで下落リスクがあるので注意が必要。しかし上昇トレンドは維持されているため、引けの時点で21日移動平均線の通る167.30-50円を上回れば、上値追いの可能性は残されます。今週の予想レンジは166.50-169.50円。ポンド/円は週足で上ヒゲの長い陰線を出しており、FXやや上値の重い印象。上昇基調は崩れていないので、目先は248.00円付近が支持線として機能すれば上値余地が出てきます。ここが崩れても週足のトレンドラインが位置する246.50円付近が破られなければ、下値リスクは限られそうです。上値は251.07円が目先の目標値ですが、年初来高値の更新にはまず250円台での値固めが必要になります。今週の予想レンジは247.00-252.00円。